ブルース・ウィリス主演 映画『RED』感想など

元CIAエージェントが謎の組織に襲われ、昔の仲間を集めて最後のミッションへ向かう。

『RED』は、そんなよくあるスパイアクション映画で、キャストはブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンと、アクションコメディ的要素も満載、ストーリーも大方の予想通りに展開していくエンターテインメント大作だ。



『ダイ・ハード』から『シン・シティ』まで、一貫して世界一ツイてない男を演じてきたブルース・ウィリスだが、今作でもポーカーフェイスを維持しつつ、年季の入った演技を見せてくれる。特にアクションシーンは、ジョン・マクレーンを見ているような安定感だ。

REDは、Retired Extremely Dangerous(リタイアしたマジで危険な奴ら)という意味らしいが、中でもヘレン・ミレンは最高のチョイスだった。美しい姿に身を包んで銃をぶっ放すバッド・ガールっぷりは非常に見ごたえがある。

ジョン・マルコヴィッチの演技も素晴らしく、狂気的な彼の姿は、彼が出ているシーンにおいて目をくぎ付けにされるようだった。モーガン・フリーマンは残念ながらREDチームの中では薄めの存在感で、いささか雑に扱われていたように思えた。彼の演技は素晴らしかったが。

『エクスペンダブルズ』と比較されることが多い作品だが、演技の質は高く、派手さには欠けるといった感想だった。

全体的にこれと言って特徴のないストーリーではあるが、キャストたちが素晴らしく、家でビールを飲みながら見る映画としては最高の作品だろう。


あらすじ

元CIAの腕利きスパイであるフランク(ブルース・ウィリス)は、引退後静かに生活していたが、ある日突然、何者かの襲撃を受けてしまう。

背後にCIAが絡んでいることを調べ上げたフランクは、かつてしのぎを削った仲間たちを集めることに。

フランクの元上司のジョー(モーガン・フリーマン)や、元MI6諜報部員のヴィクトリア(ヘレン・ミレン)ら、引退した超一流のスパイたちが続々と集まっていく。


作品情報

監督 ロベルト・シュヴェンケ
脚本 ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー
原作 ウォーレン・エリス、カリー・ハムナー
製作 ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、マーク・ヴァーラディアン
製作総指揮 ジェイク・マイヤーズ、グレゴリー・ノヴェック
出演者 ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン
音楽 クリストフ・ベック
撮影 フロリアン・バルハウス
編集 トム・ノーブル
公開 2011年1月29日
上映時間 111分
製作費 $58,000,000
興行収入 $199,006,387

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